お金くれる人

 経済的なゆとりが少しもないOLの私。
すがるように求めてしまったのは、セックスしないでも、お金くれる人探しでした。
当てにならないような話なのですが、一縷の望みでした。
この選択、全然間違っていませんでした。
ネットの中には、お金くれる人が本当にいたんです。

 決して、贅沢三昧をしたいって気持ちではありません。
とにかく、ゆとりがない日々。
疲れをひどく感じてしまっていて。
少しでも解放されたい。
ちょっとだけでいいから豊かになりたい。
その資金が欲しかったのです。
かといって、体を売るような真似が出来ません。
思い出したのが、デートパパという存在でした。

 パパ活って言うのは、デートにお付き合いをするだけ。
太パパだったら、これだけで2万円ぐらい支払ってくれると言います。
継続できれば、定期的な副収入になります。
都合の良い関係があるかどうかは分らない。
だけど、ほんのちょっとの収入が欲しかったので、出会い系アプリに登録しました。
パトロン募集

 お金くれる人探しを始めたものの、やっている人が少ないからなのか?
実際は、そんな関係はないからなのか?
全く手応えらしいものがなく、諦めのムードが漂っていました。
ただ、出会い系アプリは無料で利用出来るため、さりげなく掲示板更新だけは続けていました。

 まさか、その時が訪れるなんて思ってもいませんでした。
それは、太パパからの連絡でした。
メールから、無料通話でお話をすることにもなり、待ち合わせの約束になりました。

 初回は面接でしたから、食事デートではなく、お茶だけでした。
交通費は、5000円の支払い。
もう、これだけでテンション上がってしまった私でした。

 面接から1週間程度経過して、男性からの連絡がやってきました。
食事のお誘いでした。
男性から言われたことは、都度払いで2万5000円だすと言うこと。
食事のお付き合いをすることにしました。

 初回のデートから、しっかりと収入を得られ、現在まで継続させてもらっています。
月に、3回から4回程度の待ち合わせをさせてもらっています。
少しでもお金が欲しかった私。
お金くれる人の存在で、助けられるようになりました。
童貞卒業
破瓜

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