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 兄の結婚が決まった時はもちろん嬉しい気持ちにもなりました。
新しい家族も増えるし、楽しく一緒に生活をしていけるって思っていたんです。
同じ有田ミカンの農園をやっている事もあったので、同居生活が始まることになりました。
最初のうちはもちろん、それなりに楽しい気持ちはあったんです。
だけど、すぐ隣の部屋で兄夫婦がラブホテルのように関係を楽しみまくってしまうんです。
薄い壁の向こう側で、夜の営みが繰り返される毎日が始まってしまったんです。
夫婦だから当然、関係を持つのは当たり前の話です。
だけど、それを聞かされてしまうこっちは本当に迷惑って感じがします。
まさかあの時の声がうるさいから、こんな事兄にも親にも言うことができなくて困ってしまっていたんです。
夜毎に聞こえてくる義姉の喘ぎ声でノイローゼになってしまうんじゃないかって感じでした。
夜も眠れなくなっちゃうし、睡眠不足になってきちゃって生活自体も乱れるようになってしまいました。
こんな生活が毎日続いてしまうのか、これじゃ実家にいても心が休まらないじゃないかって感じになっていました。
このままじゃ精神的にも肉体的にもおかしくなってしまう、そんな状況に置かれるようになってしまいました。
私も農園の手伝いをしてお金をもらっているのですが、このお金を貯め込んで一人暮らしを始めようかという気持ちに自然となったのです。
できれば大阪だとか神戸といった大きな都市での生活を望んでいました。
今住んでいる場所とは全然違う環境で生活をしてみたい、都市への憧れがありましたから、貯蓄を頑張って増やしていきたいって思っていたんです。

だけど結局はそんな簡単に物事が進んで行きません。
夜の営みの声に悩ませながら、一刻も早く一人暮らしを始めたいと言う事ばかり考えていたのでした。